言論の自由なんて。

うーん、同意しかねる。

〜誰か教えて〜内田樹の研究室

靖国」の映画の件ですが。内田氏は、「靖国」を上映しないと決めた映画館の姿勢に意を唱えているようで。


そもそも、かの映画を映画館で上映することが「言論の自由」なのか。
映画館が場所を貸さなかったら、言論の自由が弾圧されることになるのだろうか。
いや、言論したけりゃ、別に商業的なルート通さなくても、どうにでもなるじゃないの。プロジェクタも映写道具も、安価に手に入るこのご時世にさ。本当に、誰かに見せなきゃって気持ちで動いているんだったらさ、チラシばらまいて、橋げたで映画投影すりゃいいんじゃないのか?youtubeで流せばいいんじゃないのか?

日教組の件も、私は会場を貸さなかったグランドプリンスホテル新高輪に拍手喝さいだったんです。だって、普通にそのホテルを利用しようとしている善意のお客さんは、静かな宿泊のひと時を求めて料金を払っているわけですよ。

そこに、日教組でもなんでもいいんですが、わけのわからない集団が(すみません)来て、周囲が喧騒に包まれて、しずかな夜を求めてきた善意のお客さまたちが、不快な思いをするかもしれない。
私がホテルのオーナーだったら、迷うことなく、「私どもの業務は、主に快適な時間をお客様に過ごしていただくことです。申し訳ございませんが、皆様に場所を貸すことはできません」とお伝えします。

別に、日教組だって、宿泊客に迷惑かけたいわけじゃないはず。他の会場はいくらでもありますし。どんなイベントを開催しようとしたのか、よくわかりませんが、グランドプリンスホテル新高輪でなければならない理由が何かあったというのでしょうか?
少なくても、人の一日の終わりの価値を決定付ける、「静かな時間」を提供できないホテルなんて、意味が無い。

どうも「靖国」の件も「日教組」の件も、商業ベースの会場を借りようとするのであれば、ご迷惑かけないような手はずの整え方があるはずだ。

「我々は正しいから、相手はこうすべきだ」って、正義を気取って圧力をかけようとする人たちに対しては、本当に慎重に臨む必要があるはずなのに。ちょっと悲しいなぁ、内田さん。

そして、ある意味、いまや表現の自由は、ネットが担保するようになったのではないかとすら、この文章を書いていて、思った。