文句を言ってもはじまらないのだ。

ここらへんのロスジェネ論議が面白すぎて。

ここからはじまって
http://anond.hatelabo.jp/20080223093706
ここで盛り上がり、
syncのれんあい☆にっき ver1.1
こちらで絶頂を向かえ
reponの日記 惨敗兵から一言
この人が、まとめてメタな意見を言ったとおもったら、
分裂勘違い君劇場 氷河期の猛吹雪にズダボロに引き裂かれた人々と、グングン成長した人たち やはりこの人が登場して、叩き潰す。
404 Blog Not Found 小市民の敵は、小市民

それだけみんなの注目が集まっているのだろうし、ネットユーザーの多くがこの世代なんだろう。かくいう私もその一人。


就職活動は約50社程度書類を送って内定が出たのは2社だった。多かったのか、少なかったのか、今でもよくわからない。一社目で入社した会社は投資ファンドに買われていき、その後某業界大手企業に売られた。そのころの会社の空気の殺伐さに耐えられなかったというのは、転職のひとつの原因で、今でもあのころの自分の弱さにはため息が出る。

でも、いい経験をさせてもらったなと思っているし、淡々と世の中のことを見られるのは、この世代ならではの経験があったからこそだろう。

周囲の非正規社員の多さは気になっていることのひとつ。就職しようと思っても、できなかった人がたくさんいて。同じ年で、自分よりも一生懸命(場合によっては、自分よりはるか年代が高い人よりも、一生懸命)働いて、会社に貢献している人が、非正規社員なのね。これは気まずいし、納得いかない。

だからといって、自分の置かれた境遇に愚痴を言うことほど時間の無駄は無いのだ。このあたりのマッチョさは、dankogai氏の文章に大いに賛成。

仕事柄、たくさんの社長さんに出会ってきたけれど、ある程度成功している人と言うのは、ものすごくたくさんのトライアンドエラーを繰り返している。だから、少ししかトライアンドエラーをしない人に比べて、人生の幅がものすごく広いし、失敗しても悔やまない。だから、成功する。
で、上記のブログを執筆しているような「自分はズタボロになりました」と自己申告するような人たちが、じゃあ自らのキャリアについてトライアンドエラーをしてきたのかというと、それは怪しい。

引き裂かれるくらい苦しい会社なら、なぜ辞めなかったの?

絶対的に、悪い会社というものは、存在している。
それは、経営者の利益のためだけに存在し、従業員の人権を全く無視している会社だとか。平気で悪事をはたらかせようとする会社だとか。
そして、以前そうではない会社だったものでも、時間がたてば、劣化して、ブラックな会社になってしまうこともある。
(そういう仕事をさせている人は、「仕事って言うのはこういうものだから」と言って、自分を納得させて仕事をしている。そのため、間違いに気がつかない)

別に、就職しなくても、人は生きていける。
だけれども、学校はそんな方法を教えてはくれない。
もともと実家がサラリーマン・公務員以外の仕事をしているような環境にでも生きていなければ、雇われる生き方しか思いつかないのは当然なんだろう。

ロスジェネ問題の裏側には、かろうじて「絶対サラリーマンがいい。安定して暮らせる人と結婚しなさい」と育てられた最後の世代だという背景があるのではないだろうか。

1回目の転職をするときに、うちのばあちゃんは本気で私のことを心配して、転職なんてやめなさいやめなさい、と何度言われたことか。その「ひとつの会社に勤め上げなさい」という見えない重圧がなければ、もっと自由に生きられる人もいるんじゃないかと、上記ブログエントリを見ていて、つくづく思うのである。(安易な転職を薦めるものではありません。その会社のなかで、長期間勤め上げて得られる力っていうものもあるんだと思う。特に大企業では。転職するたびに、階層を落とす人も少なからず、いる)

どんな生き方をしようと、文句言った瞬間に負けなのだ。文句を言わなくて済む場所に身を置くのが一番だ。私ももう愚痴・文句の類は、ボキャブラリーから抹消するつもり。

大丈夫、あなたはまだ若い。何度でも、やりなおせるさ。