アイ・オー その2

「入力」と「出力」を意識的に行おうと思ったのは、ヨガのレッスンで呼吸法を勉強したことにも影響を受けています。

私が通っているヨガ教室では、アシュタンガヨガという種類のヨガのレッスンが受けられるのですが、1時間半のレッスンを通してずっと、呼吸を意識し続けるというのが重要だと教えられます。
酸素を体の中に入れる。出す。その流れに注目する。これが、意外に難しいのです。
考えてみれば、ストレスがたまっているときは、呼吸が浅くなっていて、息をしていることも忘れてしまいがち。深呼吸をひとつして、体の中の酸素や二酸化炭素を回転させてあげれば、それはそれは気持ちが楽になります。どうしてこれまで、そんなことに気づかなかったのかしら。

仕事でも、「入力」と「出力」を考えさせるようなことがありました。食品バイヤーの方に聞いた話なのですが、食品製造の現場では、商品を作ってもらっているメーカーさんに、その原料の納品伝票と、出来上がった商品の伝票などを提出してもらって、「入り」と「出」の間で整合性が取れているかどうかを確認するのだそうです。そうして、「変に商品の重さが増えていないか」(何か異物を混ぜて水増ししている可能性がある)などのことをチェックします。これも「入力」と「出力」のお話。

年始に音楽製作のソフトを買ったのですが、それもシーケンスソフトと、ソフトウェアシンセサイザーと、MIDIキーボードと、オーディオインターフェースをケーブルでつないで、キーボードで入力した音階のデータを、PCに取り込み、楽器を鳴らして、外でどう聞こえるのかをコントロールするというものでした。
音楽も、「入力」と「出力」のコントロールに尽きるわけです。そう思って、いろいろな音を聞くと、これまでと違う聞こえ方をするから面白い。

「入力」と「出力」。そして、その間にスムーズな「循環」をどう生むか。一方でどう思考を「発酵」させるか。そんなことが、今年のテーマになりそうな予感がしています。