自分探しなんて。

土曜深夜。阿佐ヶ谷ロフトAに遊びにいく。世代論のイベントの後だったようなのだが。全共闘世代VS自分探し世代みたいな話だったらしいんだが、もう自分探し時代が終わってしまった私としては、イベント自体はほとんど興味無く、ミニコミの話とかできるのかな、と思っていってみたのよ、とりあえず。

そしたら、ピコピコパンク「バイナリキッド」のヒロポくんがやってきて、隣の席で「今日は5時からずっと飲んでいるんです」「さっきAV女優に会ったんです。それからおかしな気分で」と焦点の定まらない目をしながら、酔っ払った声で言う。声は酔っ払っているのに、素面にしか見えない損な九州男児。一緒にビールを飲む。

お客さんに月乃光司さんが来ていて、著書をいただいた。っていっても、私は彼の顔も知らなくて、本をもらってはじめて「おお、あの壊れ者の人か!」と気がついた。月乃さんは心身障害者のパフォーマンス集団「こわれ者の祭典」代表で、元アル中で、精神病錬に入院していたこともあり、今は詩人のような活動もなさっている。
どうも、パジャマで舞台に立つ人というイメージしかなくて、あまりにも普通のこぎれいな格好をしたおっとり眼鏡男子だったので、全く気がつかなかった。でも「オールニートニッポン」とかも読んでたので、ちょっと嬉しいな。

だが、にこやかそうだった月乃さんは、ステージに上がったとたん「お客さんが○○してくれなかったら、リストカットしますからね!!」と、絶叫。自虐的な精神病患者ネタを展開してくださって、どう反応すればいいのかわからなかった。
酔っ払ったヒロポくんも、月乃さんに「パフォーマンスすればいいじゃないか」と言われて、本当は5人のバンドのはずのバイナリキッドのネタ?を一人で歌いまくった。高いところより、頭から落ちたり、ライブハウスの天井にぶら下がるパイプを、渡り鉄棒のようにわたっていく。すごい。

遊撃隊長の天野さんに「告知しなよ」と言われて、舞台の上で、minamoの告知をさせてもらった。
もう、私自身も、何がなんだか…。