高山ロボ祭り

高山祭りを見に行った。超精密なからくりが仕込まれた山車が、神社の境内で奉納のからくりを披露するという、からくりマニアには見逃せない祭りだ。

阪急交通社の29800円という格安ツアーのおかげで、上田→白川郷→金沢→高山→松本→上田、と1泊2日でバスの総移動距離が900キロという過酷なツアー。大学生のスキーツアーみたい。もしくは、「水曜どうでしょう」の大泉洋!(見たこと無いけど、最近R嬢とT嬢の猛烈な口コミ活動によって、ぼんやりと内容だけは知っているテレビ番組)。

からくりは、すばらしかった。これから見る人もいるだろうから、具体的にどんな話なのかは書かないけど、江戸時代に、こんなからくりを作った人、天才。
見れば、「からくりは紐で操るもの」という固定観念が打ち砕かれるはず。だって、人形が飛ぶんだもの、空を。でもって、そのたびに、山車の回りを取り囲む数百人の観客(主に団塊の世代を中心とした、大の大人)が、「おお〜」と声をあげる。秋の快晴の青空を背景に、空飛ぶ人形。それを息を飲みつつ見守る数百人の大人。徹底してシュール。

11台の豪華絢爛な山車が勢ぞろいする場面は、まるでデコトラが並んでいるかのような傾きっぷり。昔からあるものなのに、微妙な安物っぽさが出ているのは、なぜ…?

高山の町には、町内に山車の倉庫があって、お祭りの日だけ、山車がそこから出動するのだそうだ。頭がエヴァンゲリオンモードになっている私には、山車収納庫が「ロボット格納庫」にしか見えなかった。


なぜか山車に般若が…。
お祭りの楽しみ方は、見る人の心情ひとつで全く違ってくるのだというお話でした。
(いろいろな話にひっかけてまぁす☆)