Webと出版の狭間で2

過日の書き込みに対するコメント

fountain 『>keikoさま こう整理されれば、ネットショップの次なる展開、楽天などのサービス提供方針が見えてくるというもの。ところで全然関係ないけどネットサイトのデザインといえば。ブログの普及でかえってネットサイト文化って軽く後退した気がするんだけど、気のせい? みんなあの枠(制限)がある状態で満足なのかなあ。あと、個人のネット環境で左右される状態でデザインをしなきゃいけない現状をネットデザインを専門とする人はどう感じてるのかなあ? 制約を感じてるのかなあ? それとも何とも思わないのかなあ。そもそも紙媒体のデザインもする人がネットデザインを兼ねてたりするけど、プログラミングまでするネットサイトのデザイナーってどれだけいるのかなあ。DTPできるエディトリアルデザイナーは腐るほどいるけど…。』

に、ものすごく長い回答を書いたのだけど、ブラウザの不調で一瞬で消え去った。頭にきたので、ちゃんとブログのエントリとして書きなおす。さらしてごめん>fountain

>ネットサイトのデザインといえば。ブログの普及でかえってネットサイト文化って軽く後退した気がするんだけど、気のせい?

ブログの普及の前に、CSSという仕様が普及したところから、文化の流れは変わったと思う。ご存知のとおり、CSSはウェブのレイアウトをコントロールするための仕様なのだけれど、行間・字間などが調節できるほか、ページ全体のレイアウトもある程度コントロールできてしまう。できてしまうから、それまでテーブルタグとか、フレームとかでちまちま頑張っていた個性的なサイトが次々と画一的な形態に統一されてしまったのでは?
個人的にはCSS登場前のウェブには個性と気概があったと感じているよ。
このサイトhttp://www.9031.com/)なんかはCSS出てくる前からとってもかっこよかったわ〜。97年の登場当時から見てるけど、こういうサイトのクールさは、フラッシュ大活用のいまどきのサイトには無いなと思います。

>個人のネット環境で左右される状態でデザインをしなきゃいけない現状をネットデザインを専門とする人はどう感じてるのかなあ?

ネットのデザイン専門の人に話を聞いたことは無いけど、ショップの人はあまり気にしていないみたい。アマゾンのデザインなんて、ぐだぐだだよねぇ。
私のブログのアクセスログを見てみただけでも、7月の1ヶ月だけで、71種類のブラウザで閲覧されているのよ。インターネットエクスプローラーのバージョン違いから、OperaLunascapeに携帯電話各機種などなど…ここに、画面サイズの都合とか、ブラウザ側で設定しているフォントサイズだとかがあるから、見え方は無限大なのではないかと思われ。それすべてに対応させようというのは、もう、無理ってものでは?

ちなみ、出版社でホームページ作っている人に話を聞いたことがあるけれど、紙の上でデザインができる人と、そうでない人とでは、サイト作りへの感覚も違うのだとか。PCのモニタ上でだけ、デザインをいじくっている人と、紙にラフを切れる(デッサン力のある)人とじゃそりゃ違うわな…。DTPソフトが使える=デザインができるとは別の次元の話のはずだったのにね。それが混同されてしまって、さらにウェブの世界の話になってしまったみたい。

ちなみに私は本気で個人的なモノを書くときは、紙とペンを使わないと書けない人なので、非常に効率が悪いのです…。

そういう考え方をすると、インターフェイスが制作・創作に与える影響というものもあって、面白いね。て、話が横にそれたけど。