家族サービスな休日。

このブログにもたびたび登場するうちのおかんが突然「秋葉原に行きたい」と言い出した。
東京に来てから1度も秋葉原にいったことがないのだという。あんなパソコンとヲタとエロの町に、なにが悲しくておかんと行かねばならぬのか。(別に一人で遊びにいく分には何にも問題ないのだが)。しかし断りきれず休日の1日を家族サービスにあてた私。
休日の秋葉原歩行者天国は、分かる人には分かる異様なオーラを発している。駅前にいるメイド、メイド、メイドの群れ。普通に道を歩くコスプレの人。ここは晴海か、はたまた有明か?道端には歌を歌うコスプレちっくなお姉さんたちがたくさんいて、それを男の人が取り囲んで見ている。高価そうな一眼レフカメラを持った男の人たちは、歌う素人さん(でもそこそこかわいい)にレンズを向けて一心不乱にシャッターを押す。狂ったかのように、振り付け付きで踊っている観客もいて、もうなにがなんだか…。
看板の文字は多いし、アニメ画は多いし、人もうようよいて、あまりに多い情報量に頭が痛くなってきた。おかん、はよかえろー。げっそりした私に向けて、おかんは一言。
「みんな楽しそうで、いいわねぇ…」
春風のようにさわやかな一言でした。
黒い欲望渦巻く町も、おかんにかかれば青春を満喫する若者の町に早がわりだ。私は自分がそんな風にしか見えない自分の曇った目を悲しく思うのだった。ああ。

その後安部首相が奉納した提灯を見ようと、靖国神社のみたままつりに。なかなかの規模の祭りに、ビール飲みながらほろ酔いで提灯をチェック。したらばこの人もいました。

ちなみに、後日新宿でも彼と遭遇。ドクター、結構いい年なのに、頑張ってる…。

家族サービスの締めは、新大久保の韓国料理屋「いりおのら」へ。Gさんが紹介してくれた店で、駅に程近く、韓流映画の名前がついたカクテルだとか、焼肉とかウマーなお店。一応韓流ドラマ好きのおかんに気を使ってみたのだが、のんべいなおかんは結局マッコリを飲んでいた。

秋葉原現代日本サブカルチャーを満喫し、靖国で右翼な気持ちになって、最後は韓国料理で締められるというこの東京の無茶苦茶さ。10年ぐらい住んでいるのだけれど、このごった煮な感じはなかなか地方では味わえない物があって素敵だと思う。