出張三昧

ザ・せんべい汁

昨日は埼玉県下を車で走り回り、今日は青森に日帰り出張。明後日は兵庫です。会社に週2日しか出ていない…。
八戸で新幹線の時間まで少し間があったため、駅前の居酒屋に潜入。女子一人、居酒屋に潜入ってもうある種終わってますか私?
今日八戸港に水揚げされたばかりというホヤとイカのお刺身は劇的においしかった。やはり魚介類は鮮度だね。(ただしホヤに関しては、2月に小樽で食べたもののほうがうまし)。さらに隣の席に座った保険の外交員をやっているというお母さん(バツイチ)に、せんべい汁をおごってもらう。噂には聞いていたが、せんべいを汁につけたからといって、別にうまかなかろうと思って期待せずに食べてみたら、ダシ汁の味が染みこんだせんべいが、きりたんぽのような食感と相まって、ことのほかおいしかった。作っているのは居酒屋の親父(推定60代)でも、まるでお母さんの味。私が東北出身だからそう思うのかな。沖縄の人と、名古屋の人と、北海道の人と、「母の味」って違うのかしら。ついでに保険の外交員のお母さんから、日ごろのどこの店で買物してるのよ?とかいう話を聞いてしまうのは、これもう職業病だわな。
ビール3杯で軽く酩酊して、はやての最終に乗り込み爆睡。新幹線で3時間であっという間に東京だ。日本は狭くなっているのに、地方の食はやはり現地で食するに限るし、その幅は限りなく広いのだな。どの地方にもその土地土地の味がある。
取材の間中食べ物を見続ける仕事だから、夕方ごろにはその地方の特色あるものが食べたくてしかたなくなる。一人で楽しんでも仕方が無いから、家にお土産を買って帰って、当分はその地方の味に浸る。そんなわけで今日のお土産はせんべい汁の素。楽しい仕事のような、それでいて修行のような日々。