編集業はデスマーチなのか?

デスマーチ」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。
はてなキーワード(2007/03/31現在)によれば、

  • (英語: death march) 原義は、軍隊において兵や捕虜を『過酷な条件下』で『長い距離を歩かせる』ことにより、超人的な成果またはそれらの死を得ようとする戦術。
  • 転じて、ソフトウェア開発において、プロジェクトの進捗状況がとんでもないことになっている状態を言う。「どん詰まり状態」。
  • さらに転じて、ソフトウェア開発のみならず一般的に、開発・進行スケジュールがどん詰まりである状態のことをいう。

とある。
ソフトウェアやシステムの開発者間では当たり前の言葉なんだけど、この言葉って雑誌編集の仕事にも当てはまるような気がしてきた。
後だしジャンケン的にころころ変わる仕様。守られないルール(おおむね守るのが面倒なルール)。徹夜などをよしとする風潮。疲れ果てて脱落していくたくさんの人と、一方で全然それを気にしない(デスマーチに洗脳された?)人たち。そして、士気の差が引き起こす組織の崩壊。
そもそもデスマーチに陥ってしまう原因というのは、「ゴール」と「ゴールの日にち」、そして「すべきこと」「すべきでないこと」が明確でないことなんだろう。延々とだらだら仕事すりゃいいものができるのか。否。(出版の仕事には締切りがあるように思えますが、実はこれがあって無きがごときものってことが最近わかってきました…)
デスマーチの分析に関しては、この文章が非常におもしろいので、ソフトウェアやシステム関連に関わらず、一般的にプロジェクトの進捗管理をなさっていらっしゃる方にはご一読をおすすめする。
雑誌の進行管理の仕事をしている者としても、このテーマはもう少し掘り下げて行きたいと思う。