企業価値?それっておいしいの?パート2
面白い本を読むと、他人には薦めずにはいられない私。最近読んでよかったのは、これ。
M&A時代 企業価値のホントの考え方―株式市場から評価される会社のお作法
- 作者: 保田隆明,田中慎一
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/03/16
- メディア: 単行本
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まず、版元さんの本作りの姿勢(わざわざ、読者を集めてセミナーを開催して、本の難易度設定を行い、さらに本を作るだけで終わらずに、出版記念セミナーを開催して、著者さんたちの次の講演会にまで読者を誘導するあたり)に感服。
で、本自体も、非常に分かりやすい。転換社債?LBO?何それ?それっておいしいの〜?みたいな私が、思わず「なーるーほーどー」って、読めるあたりが素晴らしい。そして、その世界をもっと知りたいと思わせるような書き方も素敵。そのタイミングとリンクして、NHKで「ハゲタカ」をやっていたのもよかった。日経新聞怖いよーと思っていた私だが、この数ヶ月で、読んでみてもいいかなーという気持ちになれたのはこの本の著者さんたちのおかげによるところが大きい。
ただし、難易度設定に関しては、私は先般の筆者さんたちのセミナーを受講していたから、なんとか理解できたものの、それでも一部理解するのに苦しむ部分もあった。セミナーを受講していない、いわゆるフツーのOLに訴えかけるのは厳しい本だろう。セミナーでも「中級者向け」とおっしゃられていたけれど。あと、内容はいいのに、装丁とタイトルが、書店で手に取りたいオーラを発していなかったのが残念。