東京マラソンへの道 その3 後日談

keiko-ka2007-02-20

足首があまりに痛く、歩くこともままならなかったので、整形外科へ行く。「マラソンで足痛くなったの?そういえば午前中もそんな患者さん来てたね。あ、これは典型的な腱鞘炎でしょう」との診断。確かに足首が赤く腫れている。
「こうね、足を曲げると、新雪を踏むような音がするのよ。わかる?」とお医者さん、私の足をくいっと曲げる。おお、確かに「きゅっきゅっ」と新雪を踏むような音がする。もしくはかたくり粉のような…。「ちょっと看護婦さんにも触らせてあげて。ね、するでしょ?」。看護婦さんもこくりとうなずく。私、お医者さん、看護婦さんの間では「新雪を踏む」という体験が共有されているようだ。
腱鞘炎を雪の音に例える表現の美しさに、新鮮な気持ちになりつつ、そういえば今年はまだ雪を見ていないな、ということに思いを馳せる。「新雪を踏む感じ」と説明して、それが伝わる子どもはどれくらいいるのかしら?この先東京に暮らす子どもたちは、新雪を踏むことができるのかしら?
処方されたのは「治打撲一方(チダボクイッポウ)」という漢方薬だった。なんだか効きそうな名前である。しばらくはおとなしくして、早く治したいものだ。
写真はカメラマンのTさん(西荻窪在住)が、月刊コンビニの取材中、マラソンに出ていた私を発見してくれて、撮影していただいた写真。普通に歩いてます。ありがとうございます。