ゼミナアル。

 昨日・今日は、熱海の後楽園ホテルで日本最大級の商人勉強会、「商業界ゼミナール」のお仕事。日本全国から商売人たちが1000人以上集まって、朝から晩までセミナーを聴講したり、商人道を語り合う。皆さん超熱い方ばかりで、こちらもパワーをいただけるお仕事なのである。
 今回私は、ネットショップ店長の集会の司会を務めさせていただいた。でもって、参加者の皆さんと飲んで語って朝まで過ごす。と同時に、毎年恒例、高崎同友会にも顔を出させていただく。酔っ払った私の商売論やら雑誌論やら、しっかりと受け止めてくださったあの方やこの方に感謝でございます。
 当然翌日は二日酔い甚だしく、風呂に入ったもののドライヤーは見つからず。濡れた髪振り乱してよれよれで会場に向かい、唯一ちゃんと聞くことができた無印良品の松井社長のお話は、淡々としつつも、無印良品という企業の強さの根源が見える内容で、また経営というものの深みを感じさせられた。軸がある。ぶれない。一方で革新を恐れない。当然のことを、当然のように実行できる企業というのは、強い。
 Kさんのお話を伺っていて、やっぱドラッカーは一通り読みたいなと思った。ワタクシ元々社会学の方に興味があるヒトなのですが、話を聞けば聞くほど、経営ってやつもおもろいのね。ロックンロールな感じで。不可視なものを可視化するという点では、社会学経営学も似たようなものなのかな。ただ、経営学は実践を伴わなきゃ意味がないけれど。
 でもって、形がないだけに分かりにくい感じのする「経営」というものを、もっと分かりやすく、楽しく、ときにエキサイティングに、エンタテインメントの要素を織り交ぜながら表現することができれば、それを必要とする人はたくさんいるだろうし、ビジネスとしても成り立つのではないかしら…とぼんやり考えてみたりする。
 いずれにせよ、こういうイベントの後は頭が高揚し、運営側なのに余韻に浸って、いろいろと妄想を膨らませてしまうのだった。フジロックみたいなもんなんですよ。
 行き届かぬ点もあったかと思いますが、参加していただいた皆様には最大限の感謝の気持ちをお伝えしたい所存でございます。ありがとうございました!

※余談だけど、会場となった熱海後楽園ホテルは、温泉地のゆるさを残す建築物で、なんとも妙な雰囲気がある場所だった。「宴」という円形のコンベンションルームがあって、2階席がなんと畳敷き!相撲の升席みたいな感じ。和洋折衷の極みである。踊り場には岡本太郎のモザイクも飾られていて、昭和後期のにおいがひしひしと漂っていたよ。