読むな、捨てろ。

読んでない本がたまりすぎて、片っ端から捨てようと決めた。気が付けばいろいろと余分なものが身の回りにつきすぎて、身動きが取れない状況に陥っていることが多い。まさに今その状態。
本を読んでいる間は(音楽を聴いている間も)、思考を他人にゆだねることができる。自分で何も考えていない心地よさに身を任せられる。それはそれで価値があると思うけれど、でも、最近まずいな、と思い始めた。私は一度、私ともっと向き合ったほうがいい、気がする。そして、考えたことを外に伝えることが大切な、気がする。
「新聞を読め」「本を読め」そういう大人を私は信用しない。子どものころに、その方法さえ身に付けていれば、本というのは、必要なときに体が欲するものだから。そして、ほおっておくと、それに依存しがちなものだから。「本を読まないやつはダメ」なんて考えている人より、読まなくても何か考えていられる人の方が素敵だ。ビジネス書やノンフィクションは、そういう意味で空虚だな、と思う。私が、繰り返し読む本は、エッセイばかり。
しばらく、新しい本を読むのをやめよう。そう思った。