仕事を楽しくするヒント

ネットを見ていたら、偶然某企業の採用広告で大学時代の先輩が、顔写真を出して「○○株式会社の仕事はとってもクリエイティブでエキサイティングです!是非あなたの可能性を発揮してください」とアッピールしているのに出会ってしまった。
あまりにも歯が浮くようなセリフだったので、そのままPCをシャットダウンしたいような衝動に駆られた。友達がAVに出ているのを見つけてしまったりしたら、こんな気分なのかしら。
彼女はもう3回目の転職だ。前はいい出版社に勤めていたのに、なんで辞めてしまったのかしら。仕事とはいえ、こんなセリフは口にしたくなかっただろうになぁ…いや、本心か?様々な思惑が頭の中でぐるぐる回る。

同年代(70年代後半生まれ)の友人を見渡すと、一度は就職したものの、仕事に行き詰まって転職したり、フリーターになっている人の多さに驚く。
その多くは価値観の不一致、という離婚原因第一位のような理由を挙げる。
会社との軋轢に胃酸過多になり、胃潰瘍になったり、精神不安定になる。
超氷河期の就職戦線を乗り越え、なんとか就職はできたが、景況は悪い。会社はとにかく売上げをあげるために働けという。それってなんか違うよな。
「どこでもいいから就職したい」なんて間違いだったと、気付く人が増えてきたのか。

会社は今まで掲げ続けていた表面的な価値観を従業員に押し付けることをもうやめて、もっと深い部分で社員から同意を得られるような価値観を提示するべきではないだろうか?
もしくは、社員と共有すべき理念を一緒に作り上げるべきなんじゃないだろうか?

とりあえず、リクナビとかに書かれているおべんちゃらみたいな採用のための文句を
全部JAROが消しにいくところからはじめないといけないの、かも。

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仕事と自分の関係に頭を悩ませて悩ませて、
働き始めて6年目にしてやっとたどり着いた結論は、
「楽しく仕事がしたい」ということだった。

なんてシンプルな。
でも、つまるところはそういうことなんだろう。
その考えを共有できる人たちと、一緒に仕事をしたいと思えるようになってきた。

D&DEPARTMENT PROJECTのナガオカケンメイさんの日記が素敵。

仕事とは面白い。依頼してくる人次第で、どうにでも変化する。どっちが偉いという話ではない。「いい時間にしたい」「いい仕事にしたい」と、思うことは、結局、相互の関係性までに気を使うことになる。

仕事は関係性の集積だ。
私と、一緒に仕事をしてくれる人との関係性。
いや、それだけでなく、私と、会社との関係性。
依頼してくる人次第で、どうにでもなるんだろう。
私は私と仕事をしてくれる人と、楽しく、仕事がしたい、と思う。
そう思ってくれる人たちを、大切にしたいと、思う。