サラリーマンと取引先

日本の古い体質の営業は
「先輩から有力な取引先を分けてもらう」
「新人のころは、同じく新人の取引先と仲良くなって、
取引先の成長・出世と共に、自分も出世する」
というのがパターン。

特に寡占化が進みんだ業界では「有力な取引先を握った者が勝ち」。
その取引先の担当をしている先輩なりが現場から引退してくれるまでは、
若手が報われることは、なかなかない。

取次の営業って、そういう意味ではトーハンと日販が絶対で、なかでも書籍の担当者なんて本当に数が限られていて、「この人を怒らせたら私は終わる!」というプレッシャーに、息が詰まってしかたがなかった。
私が行きづまりを感じた原因はそこにあるのだと、今更ながら思う。

取引先は、適度に優先度が入れ替わったりするぐらいの柔軟性があったほうが、
ストレスが激減するはずだし、仕事の幅も広がるってもんだ。
新規開拓ができない世界も苦しいだろう。

……そんなことを宮内センセのブログを読んで思いました。