正論という暴論

どっちもどっちよって意味で。JAZZ BASSさまへ
(つまり日教組の話題)


えーとですね、まず私の考え方として、「ホテルの業務は、宿泊者の環境を守ることが第一である」というのがあるということを理解していただきたいんです。決して「集会の自由を守ること」、ではない。

で、裁判の判決に従わないなんて、自社のブランドイメージも落とせば、誹謗中傷もわんさかでかねない決断を下したプリンスさん側は、「脅しに屈して」そういうことをしたのか、報道からは少々分かりかねます。

プリンス側の発表
http://www.princehotels.co.jp/kouhou/pdf/20080205kumiai.pdf

私はこれが一番腹に落ちました。お客さまや、周辺住民を守らねばっていうプリンスの、ホテルマンシップに基づいた考え方は筋が通っているように思えます。
果たして、「政治団体側の考えに屈して」こうなったのかなぁ?そう断じるには、情報が少なすぎませんか?

今回契約解除をしたことで、プリンス側の信用度はがた落ちするでしょう。カンファレンスやパーティー、集会をする場所としては適さないと考える団体がたくさんいると思います。一度契約したものを、破棄したんですから。でも、そのマイナスをさっぴいてさえ、解除をしたほうがいいとプリンス側が判断したのは、お客様や周辺住民を守るという、確固たる意思があるからじゃないのかなぁ、と。(これは私の希望的妄想)
それを周囲が「これはプリンス側が脅しに屈した」と切り取るのは、どうなんだろう?そして、周囲が「プリンスよ、圧力に屈するな!」て言うのはものすごくたやすいことです。

いくら警察が取り締まったって、街宣車は洒落にならんぐらいうるさいです。毎度ブログにも書いていますが、私の勤務先は某国大使館そばなので、年に何回か街宣車祭りになります。その日は仕事にならないぐらい、大音量で主張をしていきます。万が一厳粛な雰囲気の結婚式を挙げている最中に、街宣車が近くに来てしまったら……。

こういう問題は、複雑に要素が絡み合っているので、そのあたりも考慮に入れだすと、論じるのにすごく手間がかかりますね。それでもあまりこういうことを書かない私が、今回ブログに書いたのは、どうも世間の意見(新聞とか)が「日教組は被害者・プリンスホテルは悪」が終わってしまっているところにあって。
そんな構造で語れる問題じゃ無かろうに、なんか違うんじゃないの?て直感的に感じて、それを伝えたかったんです。

このエントリも参考になりました。
http://d.hatena.ne.jp/NOV1975/20080203/p1