冠婚葬祭のひみつ

冠婚葬祭のひみつ (岩波新書)

冠婚葬祭のひみつ (岩波新書)

明治時代から平成まで、100年にわたる「結婚」と「葬儀」の変遷を記す。
その昔は葬儀に宗教が関与しなかった話だとか、のとか、神前婚からパーティーウェディングへの移行の過程とか、結婚に残る根強い優生思想の影響の話だとかが書かれていて、人の暮らしとは切っても切れないだけに、もくもくと読んでしまった。
「しきたり」なんてたいして根拠が無いんだなぁ…。むしろ国策とか政治の影響を大きく受けて、時代時代で変化し続けるもの。結婚式、葬式のやり方が大きく変化するときには、時代に大きな変化があって、皇室系の出来事があって、さらに商魂たくましい経営者が登場するようで。いつの時代も「変わり続ける」ということは変わらないのね。ためになります。