ネット社会の未来像

まだ読みきってはいないが。朝日新聞の書評にも掲載されていた。こんなに巨大メディアをこてんぱんに言っている書籍を取り上げた朝日の太っ腹さが意外と言うかなんというか……。

宮台氏と神保氏が世の中の監視社会化に警鐘を鳴らす。確かに、社会のネットワーク化によってその人の経歴が白日の下に晒される世の中というのは、公明正大に生きてこられた人にとっては問題無いのだろうが、何かの理由によって、なるべく昔のことには触れてもらいたくない人にとっては、なんとも息苦しい社会になるに違いない。
ネット上に書き散らした駄文だとか、若いころの犯罪だとか、家族・親族の起した問題などなど。忘れたい過去は無数にあるはず。本当に自由なネットワーク社会を形成するためには、「過去の自分の情報と、現在の自分の情報を結びつけるリンクを断ち切ることができるシステム」まで、システムの中に盛り込むことが必要なのかも、などと考えた。
↓このブログなどを読むと、なおさらそう思わされる。
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