1週間前の近況と、そしてさよならギター。

東京マラソンまであと1週間を切ったのだけど、結局ひざの具合が悪くて、ほとんど練習はできず。さらに年始から引きずっている胃腸の不快感が、先週のドタバタのおかげか再発。体重が落ちまくる。ううう、どうしてくれよう。
そして、私の2本目のギターと、今日お別れしてきた。一番長くつきあっていた楽器なので、6年くらい放置していたのにも関わらず、手放すときは少々悲しかった。
先ごろまで、内田樹さんの「下流志向」を読んでいたのだが、そこに「消費」に関する興味深い考察が記されていた。

通常の消費行動では、貨幣の交換と商品の交換は原則として同時的である。
つまり、消費行動は、本質的に無時間的な行為である。

本当に、ギター買うのはお金を払う一瞬のことで、無時間的だ。それが自分のものになるためには、長い時間と経験を必要とする。そして、そのうち愛着がわいてくる。まるで「星の王子さま」がいいたかったことを裏返したみたいね。消費とは、なんとも空虚なことなのだろう。と、ギターを人に譲るときに、一瞬あたまをよぎった。
私は私の持っているものを大切にしよう。多くを得ようとせず、今あるものを大切にしよう。得たものを丁寧に使っていこう、向き合っていこう、とか思ってみたり。

下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち

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