ノルウェイの森

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

以前、「月刊商業界」でヴィレッジヴァンガード特集を組んだときに使った「ノルウェイの森」が編集部に落ちていて、それを読んでみた。今まで何度も読む機会はあったのだが、ベストセラーはあまり好きでは無くて、あえて読まずにいた本。会社には上巻しかなかったので、下巻は自腹で買った。20代後半で読んで正解だった。20代前半で読んだら感傷にひたることはできないくらい痛々しい内容で。さらりと読めて、薄い感じ。
精神を病んでいる人がたくさん出てくるのだけれど、どうも美化しすぎではないかという感想。自分が精神を病んでいるということに気が付いて、大学を辞めるだとか療養するだとかの対処ができる人間というのは、そのことに気がついていない人に比べれば、全然まとも。だと思うのだが、いかがだろう?